眠りにつけない理由
それはくつろいでいるとき働く神経(副交感神経)よりも、活動中に働く神経(交感神経)のほうが元気だからです。
つまり副交感神■が、交感神経■よりも優位に立てば眠りにつけます。
よく眠りにつけないのは交感神経が興奮しているからだと言われますが、実は副交感神経の働きも大きく影響しています。
交換神経が興奮していなくても、副交感神経の働きが十分でないとなかなか副交感神経が優位に立てないため眠りにつけません。
疲れているのに眠りにつけない理由
日中思いっきり仕事をして交感神経が伸びると、家に帰ってからゴムのように勢いよく下がるので眠りにつきやすいものです。
しかし、副交感神経の働きが低いと疲れているのに眠りにつけないということになります。
休みの日にゴロゴロしていると夜眠れない理由
休日など家でゴロゴロしているときなどは
バランスは一見良いように見えますが、
交感神経の戻りが鈍いため眠りにつきにくいです。
また交感神経と副交感神経の差があまりないので日中も頭がボーッとしやすいです。
薬を飲んでも眠れない理由
それは交感神経のほうが副交感神経よりも優位に立ったままだからです。
薬で交感神経の働きを弱めようとしても、副交感神経の働きが弱いと眠りにつけないのです。
副交感神経の働きが弱くなる原因
たとえば以下の場合が当てはまります。
・仕事や人間関係などで神経が張り詰めているとき
・怒りや不安、焦りなどのマイナス感情に支配されているとき
・過去の嫌なできごとを思い出して気分が沈みがちのとき
簡単に言えば頭がオーバーヒート状態のとき、副交感神経の働きが弱くなります。
もちろん眠りにつけている人も、一時的には副交感神経の働きが弱くなることがあります。
でもあくまで一時的ですぐ副交感神経の働きが正常に戻ります。
一方眠りにつけない人は、考えすぎたり、悩み続けたりして、普段から頭が緊張しっぱなしの状態になっているため、副交感神経の働きがどんどん弱くなります。
副交感神経の働きを強くする方法
基本は、
・全身を脱力する
・呼吸を整える
・無我の状態になる
です。
たとえば以下に注意すれば副交感神経の働きは弱くなりません
・会社や人間関係であった嫌なことをいつまでも引きずらない
・会社や人間関係であった「悪いこと」や「良いこと」を何度も思い出さない
・過去の嫌なことを思い出してもすぐに忘れる
・深い呼吸をこころがける
・肩など体に余計な力をかからないようにする
・将来の不安など考えも仕方がないことは「どうにかなるさ」と開き直る
つまり日常生活の中で副交感神経の働きを弱めないように心がけることが大切なのです。